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May 27, 2010

バッドカンパニー・イン・ブライトン その2

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さて、ブライトンである。

フィッシュアンドチップスの他に、もうひとつミッションがあった。 それは、

「かもめの餌づけ」 というものである。

バッグに食パンを数枚忍ばせ、これをかもめにやるつもりだった。 数年前にブライトンに遊びに来たとき、誰かが餌を高く放り投げ、それをかもめが空中で次々とキャッチするシーンを見て以来、ぜひ、これをやってみたかったのだ。
晴天に恵まれ、混雑するビーチをかもめの群れを捜して彷徨。 いないな、かもめ。 どこだ? 空を飛んでいるのは見えるものの、餌を求めて地上をうろつくかもめは皆無。

「お腹すいてないんじゃないの?」 と友人。
そうだな、これだけ大量の観光客がボタボタ食べ物をこぼしながら歩いていれば、人に媚びなくても、メタボになるくらい食料は豊富だろう。 
「あ、いた!」 と空を舞うかもめにパンを高く・・・投げることができない。 かもめもわざわざ低空飛行する気はないらしく、パンは空しくポタリと地上に落ちる。 パンが軽すぎるのか、私に投球(投パン)能力が欠けるのか。 何度かトライしたが、すべて失敗。 しかたなく、そのあたりをポッポと歩いている鳩にパンを提供した。
「今度は冬に来ようよ。 観光客が少なくて、お腹すかしてるから、きっと、うまくいくよ」 と友人に慰められた。

かもめに無視された私は傷心を抱え、コンサートのあるブライトンセンターに到着。 小ぢんまりしたホールで、席は前から10番目くらいのいい感じ。 気を取り直す。

しかし、やっぱり、観客はおやじばかりだ。

ローリングストーンズやZZトップのときもそうだったが、観客の年齢層が高いな。 後姿はハゲと白髪ばかり。 ぽっちゃり体型の奥さん連れで来ている感じのカップルも多い。 友人に聞くと、バドカンのメンバーは60歳前後なので、ファン層もそれなりだろう。 「懐メロ大会」のようである。

前座はジョー・ペリー・プロジェクト。 ジョーのつるりとした顔は整形か、ボトックスか、それとも舞台メイク? アイシャドーの濃さがやけに目につく。 数歳しか違わないストーンズのメンバーがシワだらけなのに比べて、不自然なまでの滑らか肌である。 エアロスミスのわがままな 「歌姫」 スティーブンに傷つけられたエゴを慰めるべく作った趣味バンドがジョープロだ。 で、選んだメンバーはミュージシャンとしては優秀なものの、なんとも 「華のない」連中だ。 スターは自分だけでOK という選択だろう。 シンガーなんて、アマチュア学生バンドのボーカルみたい。 

さて、バドカンの登場だ。

と、後ろからバーっと人が流れてきて、ステージ前に殺到。 ああ、ヤバイ、と私も思わず前に走る。 別にファンじゃないけど、私の身長だと、前に大柄なイギリス人が立つと何も見えなくなるのよね。 で、気がつくと前から3番目という 「大ファンのポジション」 に立っていた。

近くにドレススーツ姿の東南アジア系の女性がいた。(50歳くらい) 無理やりダンナに連れてこられたのかな? と思っていたが、最前列に立って熱狂のダンシングだ。 まわりにはイギリス男(中年)が踊り狂い、わけのわからないことを叫びながら、ぴょんぴょん飛んでいて、怖い。 「前がよく見えないから」 ステージ前に来た私は完全に浮いている。 もう後戻りはできないし。 友人ともとっくにはぐれている。

「ヴォイス」 こと ポール・ロジャーズはその名に恥ない美声の持ち主。 (当然だが彼はボーカルだった) 「ボク達の青春時代のアイドル、ヴォイス」には後光が差している。 観客を見渡す視線は 「みんな、よく来てくれたね」 と慈愛に満ちた観音様のよう。 伝説の観音様を目の前にした最前列は、うっとりと忘我の境地である。 

バドカンの曲のひとつに「キミを思うとき、ボクが思うのは 『ラブ』 ああ、ダーリン、キミと愛しあいたい」 というのがある。 その曲になると聴かずに飛ばしていたのだが、大人気曲らしく、ホール全体での大合唱だ。 セックス・ドラッグ・アンド・ロックンロールな歌詞に慣れている私にしてみれば、「小さい秋見つけた」を浪々と歌われたような、顔から火が出る恥ずかしさで、身の置き所がなかった。

とはいえ、マイクスタンドを振り上げてくるくる回す (有名なステージアクトらしい)ポール・ロジャーズを目前にして、
「最前列で見るロックコンサートは最高」 と大満足。 

歌がうまいな、ポール・ロジャース (だから、「ヴォイス」なんだってば)

投稿者 lib : 12:11 PM | コメント (4)

May 26, 2010

お休みします

腱鞘炎のためタイプができません。すみません。おやすみします。

投稿者 lib : 06:54 PM | コメント (0)

May 20, 2010

バッド・カンパニー イン ブライトン その1

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バッド・カンパニー(以下、バドカン)のコンサートに行ってきた。

私が見たかったのは前座のジョー・ペリー・プロジェクト(以下、ジョープロ・・・なんか変)。 ジョーはエアロスミスのギタリストで、ジョープロは彼の 「趣味バンド」である。 去年の9月、エアロスミスのアメリカツアーを見るべく、わざわざNYに行き、ニュージャージーとNYのコンサートのチケットを1000ドル近くかけて購入したのに、ボーカルのスティーブン・タイラー (以下、ステ・・・もう、いいか)がステージから落ちる事故があって、残りのツアーはキャンセル。 もう飛行機はキャンセルできず、エンパイアステートビルの展望台から 「スティーブンのバカヤロー」と叫んだのだった。 

と、いうわけで、友人が 
「バドカンの前座にジョープロが来るよ。 行きたい?」
と同情の声をかけてくれたので、いそいそと出かけたのだった。 って、ジョーのファンではないのだが。 お目当てのロックミュージシャンに会えないので、その辺をウロウロしているローディとお話して喜ぶ、に近い安易な行動である。 

さて、ジョープロはともかく、バドカンは超有名バンドである、ようだ。というのも、名前は聞いたことがあるものの、曲を聴いた記憶がない。 アメリカのバンドかイギリスのバンドかも不明だったくらいの認識だ。 ポール・ロジャースの名前も聞いたことはあるが、ボーカルなのか、ギタリストなのかもはっきりしなかった。 
「ポール・ロジャースっていえば、 『ヴォイス』 『ヴォイス』といえば、ポール・ロジャース」
という友人の暗号のような言葉にも、首を傾げた。

前回、ZZトップのコンサートに行ったときの教訓がある。 
ZZトップは本来エアロスミスのアメリカツアーで前座を務めるはずだった。 が、私はこのバンドには馴染みがない。 ZZトップベストヒットみたいなものをiPadに入れてもらい、数週間、毎日のように聴き、コンサートまでには一通りの曲に馴染むように予習したのだ。 

ロックコンサートに行くにも、この準備周到ぶり。 日本人の真面目な国民性を自分に感じるね。 この真面目さが仕事に生かされないのが不思議だが。

さて、バドカンのベストヒットをiPadに入れてもらう。 ・・・うーむ、18曲中、聞き覚えがある曲は・・・ゼロ だ。 本当に有名なのか、このバンド? ZZトップのときもそうだったが、あまり、自分の好みでないバンドを聞き続けるには忍耐が必要だ。 「継続は力なり」 とつぶやきながら、ほぼ毎日聞き続けた。 

さて、コンサートの当日。

努力のかいあって、ブライトンに向かう途中、車内に流れるバドカンの曲・・・ちゃんと一緒に歌えるじゃないの。 ま、コーラス部分だけだが。

ブライトンに着いた。 いやー、いい天気。 イギリスで遠出して、いい天気に当たる、というのは1億分の1くらいの確率なので、出だしは快調といえる。

実はこの日、もうひとつのミッションがあった。 ランチに 「フィッシュ・アンド・チップス」 を食べるというものだ。 イギリスのファスト・フードといえば、 「ケバブ (トルコ料理というか、あのあたり) と 「カレー」 (インドじゃん、もちろん、というか、あのあたり)の今日この頃、あえて、 伝統的な「フィッシュ・アンド・チップス」である。
「海辺といえば、やはり、フィッシュ・アンド・チップスでしょう」 ということだ。 ま、魚もポテトも冷凍だと思うので、海辺でも街中でもあまり違わないかもしれない。
ハリーなんとかという、有名なフィッシュ・アンド・チップスの店に入り、計画通り・・・ではなく 「フィッシュケーキとサラダ」を注文した。 フィッシュは衣がしつこいし、ポテトは嫌いだったのを注文する瞬間に思い出したからだ。

久しぶりのブライトン。 何年ぶりかしらん。 ブライトンはゲイのメッカらしい。 イギリスだけでなく、ヨーロッパ中からゲイのお兄さんたちが集まってくるそうである。 たしかに、男 X 男の二人連れが多い。 ・・・ただのお友達の可能性もある。 ゲイのビーチであることを知らずに、ヘトロの男二人が遊びに来たりすると、どきまぎするのではないか。

その後、夕方から夜にかけて、派手な格好やユニフォームで闊歩する若いお姉さんたちのグループが出没。 結婚式前にハメをはずして飲みまくり騒ぐ 「ヘン・ナイト」らしい。 お揃いのTシャツに 「尻軽娘 ジェーン」 だの 「巨乳 ハンナ」だのといった、親が見たら泣きそうなネームを各自つけたグループ。 「ストリッパーのプロモーション?」みたいな半裸でミニスカートのグループ。 昔は 「嫁入り前に一度だけ、ハメを外す」のがヘン・ナイトだったのだろうが、いまどきの女は毎週、ハメをはずしているだろうから、何を今さら、って気もする。

続く

投稿者 lib : 05:44 PM | コメント (0)

May 19, 2010

I am a Japanese

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いきなりですが、以下、さおりさんの投稿を引用させていただきます。
「私はmidlandに住んでいますが、オリエンタルの顔=中国人(決めつける) なので ショッピングセンターに買い物しているとたまに、すれ違い際に ニーハオと言ってくる人がいます。」

そうなんですよねー。我々日本人はこの国ではマイノリティーなので、東洋人=中国人の確率が高い。だから「ニーハオ!」というのが正しいかもしれない。しかし、この「ニーハオ!」といわれた時のイントネーションを微妙に意識してみると、そこには親愛、からかい、差別などがあると思うのです。(まあ、考え過ぎかもしれませんが。私もちょっとパラノイドかも??)
わが町にある強大なDIYショップの前には、EUの方々が仕事を求めてたむろしています。時々、警察がきて注意していますが、効果なし。
仕事は見つからない、暇を持て余し、朝急いで歩いている私に向かってその連中が「ニーハオ!」というのです。それも毎日。そこには、何処か、差別的なニュアンスを感じてしまい、思わず「I am not a Chinese !」と厳しく言ってしまうんです。
自分でもなぜ???と思うのですが、それは日本人としての愛国心からでしょうか?それとも、、、私は中国人と呼ばれるのが嫌なんでしょうか??

ロンドンのチャイナタウンのスーパーで買い物をしていると100%
中国人と見られ、中国語で話しかけられる。しかし、これは嫌ではない。
まったく気にしない。あ、またか。と笑ってしまう始末。真剣に中国語を覚えようかと思うこともある。
先日は、レジでお会計を済ました後、中国語で何か言われた。レジの人が、こっそりと乾燥麺をくれた。商品を見ると賞味期限がちょっと過ぎている。おそらくそんなことを説明して、渡してくれたのだろう。
これが面白い商品で、乾燥面に味付けしてあり、野菜類と一緒に茹でるとラーメンになる代物。知らなかったので、すごーく得した気分だった。
あっ、話がそれたが、こんな事があったからではなく、中国人から中国人 に間違えられるのはムカつかないのだ。

でも、「こんにちは!」と日本語で言われても、イントネーションによっては、ちょっと怪訝な顔をするなー。だって、こいつちょっと下心ある??なんて思うもの。

言葉は心の窓。
皆様、こんなことにもめげずに楽しく英国で生活しましょうね〜。

投稿者 lib : 04:01 PM | コメント (3)

May 13, 2010

グラマラスな総選挙

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イギリス総選挙である。

お調子者トニー・ブレア前首相に美味しいところを全部取られ、雲行きが怪しくなったあたりで首相の座を譲られた渋顔のゴードン・ブラウン。なった途端に地下鉄テロは起きるわ、総選挙前には経済危機は起こるわ、で本人は悪くないのに「次は間違いなく保守党に政権交代」と太鼓判を押されての選挙戦である。

年も若く、舞台化粧バリバリ、ボトックス注射でしわ取りをしてそうな保守党のデビッド・キャメロンに対抗して、慣れない笑顔を作るブラウンは見るのが痛々しいほどである。キャメロンの政治能力は不明だが、苦虫顔のブラウンに比べれば、フレッシュなイメージは有利。さっそうと自転車で国会通勤する姿も、ま、良いでしょう。自転車にはボディガードが乗った車が後ろからついてくるので、最初から、その車に乗ったほうが早い気もするが。

労働党、むすっと顔の中年男ブラウンと保守党、ボトックスつるりん顔の若造キャメロン(注:ボトックス使用の裏づけはありません)の一騎打ちと思われたこの選挙。思わぬ伏兵は自由民主主義党のニック・クレイグ。ボトックス必要なしの若さ。利権がない弱小党がゆえのスキャンダルフリーな新鮮さ。テレビ討論で、その議論テクのうまさを披露し、一気に人気に火がついた。クレイグは今まで「この人、誰?」というくらいに知られていなかったのに、急に祖父側は北イギリスの労働者、祖母側はロシア貴族という家系図まで新聞に登場し、ファンがついたようである。

今まで若さでちやほやされていたのに、新人OLの入社で中堅ところに追いやられた気分のキャメロンの恨みは、クレイグに対する攻撃で明らかである。「若造」の座をクレイグに奪われたキャメロンはベテランではないが、それほど若々しくもない中途半端な位置に置かれてしまった。注入するボトックスの量も増えたことであろう。って、ボトックスの証拠はありませんが。

さてキワモノ政党の代表はBNPだろう。移民排除がスローガンで、人種差別バリバリという時代錯誤のユニークさだ。ニュースダネになりやすいので、党首、ニック・グリフィンの飼い犬の名前が「アンネ」と「フランク」だとか、ゴシップが飛び交った。(本人は否定)人種差別発言をしている隠し映像をさんざん公表されているのに、「人種差別はしない。そんな事を言った覚えもない」とシラを切る態度もいかにも一筋縄ではいかない政治家らしくナイスだ。政党にありがちなチャットルームがないのは「党員は教養がない下層階級が多く、コメントは文法ミスとスペルミスばかりで恥ずかしいから」なんて噂もあるくらいだ。(真実味があるところが怖い)

このBNPの女性候補者はイスラム教徒をバカにするべく、ブルカ(あの黒ずくめですっぽり身体を覆うスタイル)にスリットを入れて、網タイツを履き、イスラム教では禁じられているアルコールを手にパーティを楽しんでいる写真をすっぱぬかれたお茶目な女だ。彼女が国会議員になったら、世も末だと思うのだが、BNPの正式な候補者であるらしく、この政党の懐の深さを感じさせる。

ブラウン夫人のサラはこの4年できれいになった。首相就任時に官邸前に並んだサラ夫人は、もっさりした体型にボーっと締りのないメイクとダサいスーツ姿で登場した。それが、元モデルで洗練されたフランス大統領のカーラ夫人と写真を撮られたりするものだから、「・・・イギリスの負け」を思い知らされた。が、チャリティイベントでナオミ・キャンベルとお友達顔で並んだりしていくうちに、体型もすっきり。山出しのおばさんだったのにねぇ・・・公の視線は女を磨くものですね。

キャメロン夫人は「良家のお嬢様」らしい。保守党というくらいだから、難民としてイギリスにやってきて、貧民街育ちで前科持ちから更正した女が妻というのではまずいだろう。親のコネで就職したようなキャリア志向のない、品のいい仕事をしているのも、奥様らしく好感が持てる。選挙中に妊娠までしてしまったのも、宣伝効果を狙ってのことか、それとも「事故」か、気になるところだ。

さて、選挙結果は不安定な連合政権。どの党も過半数が取れず、人気のわりに議席数を失ったクレイグの協力を求めて大騒ぎ。やっと政権は保守党に決まり、キャメロンが女王陛下にご挨拶に出かけた様子である。女王にとってみれば、12,13人目の首相であり、「はい、はい、ご苦労さん。じゃ、がんばってね。で、あなた、誰だっけ?いいわ、どうせ数年で変わるんでしょ?名前を覚えるまでもないわね」なんてものだろう。

地元の駅に候補者が立っているわ、家に政党のパンフレットが配られるわ、シティでは「支持政党のところから取ってください」とクリスプが並べられているわ、とお祭り騒ぎの日々だった。が、こーんなに税金を取られているのに外国人の私には選挙権がない。代わりに地方税を割引してほしい。でも、日本で何回選挙に行ったっけ?もし、ここで選挙権があって、私は投票に行く・・・かな?

投稿者 lib : 03:34 PM | コメント (0)

私とジョギング

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今朝もマラソンをしてきた。というと聞いた人は驚く。マラソンと言うと約42.2kmのことだそうだ。私が走っている長さでは、ジョギングというらしい。私にとっては、長く走る=マラソンと言う気持ちになり、ついつい“マラソン”という言葉を使ってしまう。
身体にいいと走りだしたら、膝を痛めた。どうも力任せに走っていたためだろう。その後は、スロージョギングという方法を知り、ゆっくり走っているので順調だ。週に4、5回、朝30分ぐらい走る。そろそろ1年になるなー。
旅行に行く時もランニングシューズは持参する。知らない街をジョギングすると、意外な街の顔が見えてくることもあるので結構楽しみになっている。ただ、荷物が多くなるのが難点だけど、、、。
一番の期待は、体重が落とせることだったが、これがかなりゆっくりとした下がり率なのだ。かなりがっかり、、、。でも、夕方になると足が浮腫みやすかったが、それもなくなり、足首とウエストが締まった気がする。(自画自賛!!)
おそらくもっと走る量を増やすか、お酒か食事をもっと見直さないと、劇的な体重の変化は望めないのだろうなー。

走る場所は、近所の公園。走る迄は、何とも思わなかったこの公園も、春になれば、花が咲き、秋になれば紅葉し、自然いっぱいでなかなかいいじゃん!と見直した。
それに、走っていると面白いのが、人々の反応だ。この公園には、走る人、歩く人、散歩の人が集まってくる。走る時間帯が決まっているので、会う人は大体同じだ。会えば、挨拶する人が多い。
私のお気に入りは、ギリシア(?)のオジイちゃん。恐らく健康のために歩いているのだが、いつも誰かを見つけては、散歩しながらおしゃべりに夢中。でも私に出会うと、必ず笑顔いっぱいで、挨拶をしてくれる。 犬の散歩できているスペインのお姉さんもいつも元気いっぱいで愛想がいいので、気持ちがいい。
愉快なのは、公園迄に行く途中の玄関先で、「がんばれ!!」と応援してくれるおじいさんが2人もいる。もしかしたら、マラソンの応援団と思っている??
驚いたのが、一見かなり怖そうなスキンヘッドの犬を連れたおじさんが、「お早う!!」と声をかけてくるのだ。それも大きな声で。
人は見かけによらないなー。
そして、今朝も会った赤シャツのランニングマンは、かなり走り込んでいるお兄さんで、後ろから追い抜くときは、挨拶替わりに手を挙げて通り過ぎる。
最近走り始めた新人ちゃんは、おおよそジョギングが似合いそうもないファッション系の男性だ。ちょっと身体を斜めにしながら走っているが、しっかりと私を抜いて行く。
みんなこの近所の人たちのだろう。向こうは気がついていないかもしれないが、電車であったり、道ですれ違っている。こんな時は声をかけるのもへんかな?なんて思いながら、結局は無言だ。もしかしたら、私も気がつかないけど、向こうが私と認識しているかもこともあるだろうなー。

ジョギングをすることで、 住み始めて8年目に新しい楽しみを自分の街で見つけました!!みなさんもどう??

投稿者 lib : 03:30 PM | コメント (1)

May 06, 2010

火山の影響

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4月15日からアイスランドの噴火の影響で、多くの飛行機がキャンセルされ英国では大混乱だった。なんと私もその影響で飛べなかった1人になる。実は16日のフライトで日本に帰る予定だった。15日の飛行機がキャンセルされた時には、翌日は飛ぶだろうと信じ、誰もが1週間も飛ばないなんて思いもしなかった。
私も1日たてば、飛行機は飛ぶだろうとフライトの前日15日は、残業までして仕事を片付け、家に戻り、最後のパッキングをすませ、猫シッターさんへのお手紙などを書き上げたのが午前1時。さあ、寝ようと思い、私の飛行機会社のサイトを見たら、出発が1時から夜の8時に変更と書いてあった。そうか、遅れるのならゆっくりと起きればいいなー。と幸せな気分で床に着いた。
朝、起きてニュースを見ると事態はそう甘くはなかった。ニュースでは、盛んに空港へ行く前に、必ず飛行機会社に確認してから出発して!!と連呼している。
私のフライトのサイトを見る。しかし、昨晩と同じく8時に出発予定と書かれている。
一方、ニュースでは、本日ヒースローからの飛行機は全便キャンセル。と速報が入った。
航空会社のサイトは、まだ更新されていない。私は、する事がないので掃除をする。サイトを見る。まだ、変わっていない。友達から電話がある。彼女は昨日のフライトだったので、私と同じ状態だ。彼女は、急いで帰る必要もないので、この事態が治まってから帰るという。私は、用事がある。どうしてもある日に帰らなければ意味がない。困ったな。
サイトを見る。ついに私のフライトがキャンセルと表示された。すぐにチケット購入した旅行代理店に電話して、次の便の予約をした。 別の飛行機会社だが、 幸運にも19日(月)に席が取れた。この日に飛べれば、なんとか間に合う。「ラッキーですよ。よかったですね。」と対応してくれた人にもいわれ、またまた喜ぶ単純な私。まずは、ホテルを取り直し、日本で会う友人たちに連絡し、再度、調整をお願いした。ふー。終わったぞ。
そうだ、出発迄たっぷり時間もあるので、もう一度荷物確認。そうか、日本も暖かくなっているし、別の洋服を持って行こう、、、、あれ、パジャマがシワクシャだ。そうだ、時間はあるのだから、アイロンでもかけよっと。、めったにしない事を始めた。

実は、このときダーリンは噴火の大元、アイスランドの首都のレイクキャビックに仕事で滞在していた。 しかし、何も影響はないという。ああ、悔しいな〜。

さあ、2回目のフライトは明日だ。始めてのウィーン航空。サイトにはウィーンから東には飛ぶと決定したと書かれている。つまり、東京へは飛ぶということだ。問題はロンドンから

ウィーンだな。飛んでくれ〜。と祈る気持ちでサイトを見ていると、夜11時になんとキャンセル!!という表示が、、、。ああ、2回目もダメだったか。日本行き断念!だ!!!

私は、まだいい。家にいるのだから。知り合いは、日本に一時帰国してこれに巻き込まれ、帰りの飛行機の件で、航空会社に電話したら、電話では再予約はできないので、成田のカウンターへ来るように言われたそうだ。彼女は言われた通り、静岡から成田まで出向いた。そして、着いたカウンターでは、お電話でも変更できたんですよ。と言われたとか。
彼女の憤慨は、治まらなかったそうだ。しっかりしてよねー。航空会社の○○○さん。
また、知り合いの会社では、日本から来た社長一行がヨーロッパ出張中にこの事態に巻き込まれ、日本に帰れなくなり、なんと飛行機が飛んでいるトルコまでタクシーで移動したとか。その金額は、2台でなんと12,000ユーロ(約150万円!!)。さすが社長さん。

一般の人もタクシーや、車を購入して帰国している。そんな方々に比べれば、私はいい。飛行機だけが飛ばなかったのだから。よかったと思わないと、、、、。と理解はしていたのだが、日本に行く楽しみ、友人や家族との再会の予定が全て崩れたことで、なんか脱力感でしばらく何もしたくなかった。ああ、今頃は、美味しい物を食べていたのに、、、と残念無念だ。

一方、ダーリンは飛行機が通常通りに飛び始めてからの帰国となり、安心していた。
帰国の前の晩,スカイプで話していたら、なんと風向きが変わったとかで、灰の影響で今度はアイスランドが危険らしい。サイトで見るとダーリンの飛行機はキャンセル。バスで4時間移動した飛行場からグラスゴー迄は飛ぶという。しかし、そのバスは何処から発車で、何時にでるのかが書かれていない。大慌てで夜の11時に電話をしたら、なんと係員がいて、もし、夜中の2時に空港に行くバスに乗れるのなら、ロンドンに行く最後の飛行機に乗れるわよ。と言われたという。スカイプどころではない。すぐに帰り支度を始め、朝の5時のフライトで無事帰国できたダーリン。なんとその日にアイスランドに行く友人もいた。彼女は行けたのかな??

昔は、飛行機で旅行なんていったら、空港に見送りにいったぐらい珍しい乗り物だったが、今は本当に日常的な乗り物になったんだなー。
しかし、人間は無力だな。と自然の偉大さとダーリンの運の強さを再確認した出来事でした。

投稿者 lib : 09:43 AM | コメント (0)