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September 23, 2010
New York、 New York! New York!!!!(その1)
ご無沙汰してしまい本当に申し訳ありません。
その上、このサイト自体が見られなかったので、本当にお久しぶりです。
ブログを書いている起業家兼企業家さん曰く「初めて行く外国での体験は、それがどこであれ文句なしに面白い。 」本当にその通り。
私は、この夏、New Yorkに行ってきた。実は、ここは2回目の訪問。それも20年も経って、再び訪れたという訳だ。だから気分としては、初めてみたいなもんだった。実は、始めはボストンにいるダーリンの友人に会いにいく計画だった。そのうちにダーリンが、New Yorkに行ったことがないというので、じゃあ行こう!と急遽どちらも訪れることにした。つまりNew Yorkは、ボストンに行くついでに、立ち寄ることにしたのだ。しかし、よくも悪くも久しぶりに楽しい時間を過ごすことになった。そのときの話を紹介しましょう。
なんて言ったってNew Yorkが私の初めての海外旅行だった。その頃は治安が悪く、地下鉄は乗るな。ひったくりに注意しろ。なんて脅されながら行ったなー。まだ、ワールドトレードセンターもあり、上まで登った。高くて高所恐怖症の私は足が震えていた。しかし、今はない。。。。
20年前なので、もちろん地理感なんて残っていない。ただ、博物館、美術館が充実していたこと、
フレッシュなオレンジジュースが美味しかったこと、英語ができなかったことだけ覚えている。
今回行くと決めて、早速ガイドブックを購入し、いろいろ調べているとさすが大都会。いろいろあって面白いみたいだ。その上、今年のホリデーはどこに行くの?と英国人のお決まりに訪ねるフレーズに“New Yorkよ”と答えると、ちょっと羨望のまなざしで見られる。そうか、“New York”っていいんだ。なんてだんだん期待が高まってきた。
実は、1週間で New Yorkとボストンを訪ねるので、実際にはどちらも3日程度しか時間はない。
その割には、いつもと同様にあれもこれも行きたい!と盛りだくさんになった。
ロンドンからは6時間。夕方に着いた。JFKの飛行場からは、多くの人がバスやタクシーでマンハッタンに行ってしまい、我々のように電車と地下鉄でマンハッタンに行く人が極端にすくない。うーん。この方法でよかったのかな?とちょっと心配になった。治安、、、どのくらい悪いのかがわからないので、いつも意識している。これがなんだか疲れる。しかし、何事もなく着いた。その上、快速だったようで早かった。よしよし、いい選択だったとダーリンをほめた。我々のホテルは、なんとグランドゼロ(ワールドトレードセンター跡)の隣。
夜8時を過ぎているのにまだ働いている人がいる。
ここは、ロンドンでいうとCITYのような金融街だから夜は、なんだか寂しい。ホテルで簡単に食事を済ませることに決め、そんなに高くないが最上階の眺めのいいレストランで、はずれの少ない定番のハンバーガーを頼んだ。これが、結構うまいのだ。そう、ガイドクッブをみても、New Yorkは、ハンバーガーの激戦地らしい。だから、こんなホテルでもうまいのかもしれない。アメリカ、食事は期待できるか?なんて思っていたが、これはなんだかいい兆候だとウキウキしながら、酒も程々にし、眠りについた。(つづく)
September 06, 2010
ギリシャ旅行 その4
アテネの地下鉄に乗り込んだ。 オリンピックのときに建設されたようだが、何もここまでしなくてもという豪華絢爛さである。コベントガーデン程度の駅をヒースロー空港の発着ターミナル並みの大きさにしあげたような仰々しさ。 一時に1000人は移動ができそうな規模の階段を歩いているのは20人くらい、と優雅だ。
(国家破産の元凶はここか・・・)と、外国人の私にもわかる予算超過設備である。 もちろん、観光客には便利でいいのだけど。
でも、ギリシャ人は国家破産状態をあまり気にしていない様子だ。 考えてみれば、アクロポリスの建立もそうとうお金がかかったはず、でも2500年後の今も国家の誇りだし、観光収入を得ているし。 たぶん、地下鉄建設費も10年単位での清算は頭になくて、 「ま、500年位で元が取れれば、OK」 と長期間で辻褄を合わせるつもりかもしれない。 さすがは8000年の歴史年表のギリシャ、スケールが違う。 2000年文明の私たちには太刀打ちできません、って。
さて、ある朝、地下鉄は混雑していた。ドアが開くと後ろからドッと人が流れこみ、押し込まれるように中に入った。 と、親戚の子が 「バックが・・・」 と焦っている。 てっきり、バックがドアに挟まりそうになったのかと思い、「ハンドバック! ハンドバック!」と叫んだ。 (私はかなり声が大きい。 普通に話しても大きいので、叫ぶと相当である) と、あれほど込み合っていた入り口がさっと潮が引くようにガラガラになり、ぽつりと私たちだけが残されていた。
親戚の子は 「バックを引っ張られて、取られそうになった」 と呆然としている。 ふと見ると、私のバッグも開いている。 ラッキーなことに親戚の子の財布はかなり奥にあって無事。 私のバックはファスナーがたくさんついていて、開けられていたのは 「使用済みティッシュペーパーのセクション」だった。 ふふふ、「そこは、はずれ」だ。
まわりのギリシャ人乗客に 「大丈夫?」 と心配され、イギリス人の友人も慌てて駆け寄ってきた。 私が大声を出したせいで、数人の男たちがさっと電車から降りて逃げたらしい。 ふたりの日本人観光客という 「上物のカモ」 を5-6人で狙ったくせに空手で逃げたスリ団。 腕が悪いぜ、商売替えたほうがいいんじゃないの? (と、被害に逢わなかった途端に態度が大きくなる私である)
日本人は狙われやすいというのは本当だ。 皆さん、気をつけましょう。 敵の目をごまかすためには、私のようにファスナーがいっぱいついたショルダーバックを斜めがけにし、あちこちに 「使用済みティッシュペーパー」 を入れてスリを混乱させましょう。 いざ、買い物というときに、なかなか財布が出てこないという弱点はありますが。 また、干からびた蛙の入った偽財布を入れておく、とか、ファスナーに毒を塗っておく、とか、バックの中にネズミ捕りを仕掛けておく、といったスリ対策も効果的かも。
と、スリ団の魔の手を逃れた後、アクロポリスの他に2ヶ所の丘に登った。
ひとつはリカヴィトスで、ニューヨークならパークアヴェニュー、ロンドンならメイフェアといった雰囲気のアテネの高級住宅街コロナキの近くにある。 おしゃれな家々の間を抜け、急な階段を延々と登る。 アテネはスニーカー必須の街だ。 朝、黒のスニーカーを履いて出かけると、夕方には埃にまみれた真っ白いスニーカーでホテルに戻る毎日だった。 かなり上まで坂を上るとアリスティポーからフニクラ (登山電車?) に乗り、頂上へ。 フレンドリーなギリシャに珍しく無愛想なおばちゃんから、切符を買い、まるで遊園地の乗り物のように急勾配の電車に乗り込む。
リカヴィトスの頂上では観光写真を撮って売りつけようとするおじちゃんを軽くかわし、アギオス・ジョーギオス (発音不明) 教会へ。 真っ青な空に真っ白な丸屋根のギリシャ協会。 これよ、これ。これが私のイメージするギリシャ。 サングラスのせいで、色彩にブラウンがかかっているので、時々、サングラスをはずして青と白のコントラストを楽しんだ。 そういえばギリシャの国旗も青と白だし。いいなあ、ギリシャ。
白人に比べ、瞳の色が暗い日本人にサングラスは必要ないといつも思っていたけど、この日差しはサングラスなしでは目が開けていられない強さだ。 ついでに言えば、帽子なしで歩き回ったため、頭皮が日焼けした。 イギリスに帰ってから頭皮がむけ始め、巨大なフケ状の頭皮をビラビラさせながら会社に出て、ひんしゅくを買ったのである。 皆さん、ギリシャ旅行にはサングラスと帽子をお忘れなく。マジで。
もう一ヶ所はフィロパポスの丘だ。 あまり有名でなく、ひと気も少なかったが、アクロポリスのすぐ隣の丘で同じくらいの高さなので、ここから見るパルテノン神殿の眺めは最高。 わさわさ観光客がいないので、のんびりできるものの、ほとんど人が歩いていないので、女の子ひとりで行くのは少し不安かもしれない。 グループでどうぞ。ふもとにはソクラテスが投獄されていたという洞穴の牢獄もあったりして、お勧めだ。 この日はホームレスのおじさんが真っ裸で水浴びをしていた。 のどかである・・・。