日本に一時帰国する際に、ちょっと大量にお土産が必要となったので、スーパーを眺めていて目に入ったのが、なんと30ペンス!というお値段のお財布に優しい!!カスタードクリームビスケット。
昨今、食品がなんでも値上がりしている中なので、正直この価格には驚いた。

そういえば、学生として滞在していた頃は、甘いものが食べたいときはよく購入していたな。
仕事をするようになって、ちょっと裕福になり、おやつもランクアップしたので、その存在をすっかりと忘れていた。

ちょっと調べてみるとこのビスケットの起源は、ビクトリア朝時代。
この不思議な絵柄は、シダを表すバロック様式のデザインだとか。
イメージでは、おばあちゃんがこのビスケットを今も愛用している感じ。そう、今でも国民的に人気の品らしい。

 

値段が安い=まずい
という方程式に見事ハマるのか、果たして日本へのお土産としても合格なのか、そんな視点で各スーパーの「カスタード クリーム ビスケット」の味比べをしてみた。

1つ1つのビスケットを並べて見てみると、その形、模様といい、同じ工場で作っているのでは?と思うほど、そっくりだ。

むむ、よく見ると2つのデザインがあるぞ!

1つは、COOPとTESCO。文字付近に穴が空いている。
別のスタイルとしては、M &SとWAITOROSEのビスケット。菱形の上下には、線が付いている。

ここだけでも2つのデザインがあるので、1箇所生産説は却下するが、もしかしたら2か所で生産しているのかもしれないな。

 

次は挟まれている中身、クリームをみてみると、こちらも見た目はほぼ同じだ。

さっそく味比べだ。

COOPは、300gで67ペンス。(100g 22.3p)
ともかく、こんなに乾燥したビスケットは初めてと思うほど、カリカリしている。クリームの味はあまり感じられない。

 
Marks & Spencerは、150gで40ペンス。(100g 26.6p)
こちらは、味のバランスがよく、クリームにちょっぴりバニラの味がする。サクサク感も嫌味がない。

WAITROSEは、150gで30ペンス。(100g 20p)
ビスケットがなんとも粉っぽい。という味気のないビスケット。クリームも味がない。

TESCOは、400gと大入りで45ペンス。(100g 11.25p)
ビスケットと中のクリームとのバランスがいい。なかのバターにちょっとだけカスタードの味がする。

こうして比較してみると、
1番はMarks & Spencer (100g 26.6p)
2番目はTESCO (100g 11.25p)。
3番目にCOOP (100g 22.3p)で
4番目がWAITROSE (100g 20p)になった。

これをコスパで考えると断然、TESCOだな。

では、これを土産にできるか。。という点で言えば、英国の美味しい物。という味覚優位でプレゼントするのではなく、
英国の国民的な歴史あるビスケットという点では、Marks & SpencerとTESCOは、持って行けると思う。

英国では、ビスケットは紅茶につけて食べるらしい。
試しにコーヒーにつけて食べてみると味が違うし、なんだか少し美味しく感じた。
ああ、だから異常にカリカリになっているんだな。となんだか納得した。

これをお土産にするなら、紅茶やコーヒーにぶち込んで食べる伝統的なビスケットと紹介すれば、「あ、そうなのね!」と納得されると思う。

最後に、2つデザインがあるので、2か所で生産しているかも、と書いたが、同じデザインでも味の共通点が少ないので
やはりそれぞれで生産しているのかな??というのが今回の最後の結論としよう。