日本代表に予期せぬ問題が勃発している。

3月21日にホームの国立競技場で行われたW杯予選、北朝鮮戦に1-0で勝利した日本代表だが、26日アウェイで行われる予定だった試合が一転、北朝鮮の都合により開催が危ぶまれている。

その理由というのが、日本で流行しているとされる悪性感染症「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」。通称「人食いバクテリア」とも呼ばれ、発症した場合の致死率が30%とも言われる感染症だが、北朝鮮はこれを警戒しての防疫措置を理由に平壌開催の中止を求めている模様。

しかしこの突然のキャンセルに日本サッカー協会も困惑。「日程上、試合を組み直すことはできない」との見解を示しており、今後の対応はFIFAの規律委員会に委ねられるとしているが、欧州メディアの見立てでは、この試合は「没収試合」となり、日本の3-0不戦勝になる可能性が高いと伝えられている。もしそうなった場合、戦わずしてW杯最終予選進出が決定、代表としても朗報ではあるが果たして…

このような形で棚ぼたの不戦勝になる可能性がある北朝鮮戦であるが、一番の朗報は怪我人が出ないこと。

先日のアジア大会の北朝鮮戦では「少林サッカー」さながら、ことあるごとに悪質なタックルを喰らい、90分いつ選手が壊れてもおかしくない状況が続いていた。

現在の日本代表に所属する選手のほとんどが、欧州クラブの中心で活躍するスター選手である。クラブでプレーすることを本職とする選手が、この試合でシーズンを棒にふるようなリスクがあったことを考えると、このキャンセルは、クラブサポーターにとってある意味最高の朗報かもしれない。