トラデスカントの収集物を見にオックスフォードへ。

2つ前の記事に「イギリス最初の一般公開されたミュージアム」を開設した16~17世紀の庭師たちトラデスカント親子の話を書いた。1626年オープンのこのミュージアムは「アーク」と呼ばれ、2人が植物採集者として海外へ遠出した際に集めた珍しい博物標本や各地の工芸品などがぎっしり展示されていた。

海外へ行ける人の少なかったこの時代、めくるめくキャビネット・オブ・キュリオシティーズであった「アーク」は大変な人気を集めたが、息子の方が亡くなったあと、トラデスカント・コレクションは隣人だったエライアス・アシュモールの手に渡り(このいきさつについては、アシュモールに順当に譲られた説と、トラデスカントの家族が大憤慨した説があり、今も2説が渦巻いている)、彼の母校であるオックスフォード大学に寄付されて、1683年にオープンする大学附属アシュモリアン・ミュージアムの基礎コレクションとなった。

・・・続きは
清水晶子(ロンドン在住ジャーナリスト)の「ロンドンのミュージック&ミュージアム」でどうぞ。