装飾タイル、アズレージョの歴史を一望。

(日頃、自分の住む街ロンドンのミュージアムをご紹介していますが、時には遠出して、ということで、英国内の別の街や海外のミュージアムについてしばらく書いていきます)

ポルトガルの街を歩くと、アズレージョと呼ばれる装飾タイルに出くわさない日はない。というか、街歩きイコール、アズレージョに浸る体験と言っても過言ではないほど。建物の外壁にもインテリアにも大胆に使われるこのアズレージョは、ポルトガル文化を大きく特徴づけるものとなっている。

タイルは1枚で完結するものもあれば、組み合せて模様を作ったり、風景や人物を描き出す場合もある。リスボンはトラム(路面電車)走るレトロな街並みのせいか、ファドの曲調のせいか、どことなく郷愁を感じさせる街だが、そんな空気にアズレージョの青が美しい愁いをかぶせている。タイルという暮らしに溶け込んだ素材でありながら、名画タイルは古典芸術のように緻密で流麗。アズレージョは、工芸とか芸術とかの枠を超えたところにある存在だ。

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