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November 30, 2006
ホストファミリー
修学旅行でイギリスに来たドイツ人の中学生を一週間、ホームステイさせた。
「・・・というわけで、 『もし』受け入れしてくれるホストファミリーの数が足らなかったら、お願いする 『かも』しれないけど、いいかしら?」と友人に聞かれて、
つい、「いいわよ」と言ってしまったのだ。
ちっ、本当に回ってきたか・・・。
まず、クリーナーのおばちゃんに因果を含めて、家中を丁寧に掃除してもらう。枕、デューベ (かけ布団)、シーツ等を新しく買い求め、水を通しておく。フロントガーデンに植木バサミを持ち出して、チョキチョキとやみくもに庭木を剪定する。 (バックガーデンにまでは手が回らないので見せないことにしよう)
準備で疲れきったところにゲストが到着した。
まず、食事の趣向を聞かなくては
「何が好き?」
「ポテトとピザ」
安上がりだな、子供だし。
食物アレルギーはないと言う。
「お肉は何が好き?」
「?」
非英語圏の人の扱いなら慣れている。耳でわからなくても単語を見ればわかるはず。
ポーク、ビーフ、チキン、ラム、フィッシュと紙に書いていく。いざとなったら、豚、牛、鶏、羊、魚の絵を描くつもりだった。
チキンが好き、ビーフはまあまあで、残りは嫌いだそうだ。そうか、メニューが限られるな。
「ランチに持っていくサンドイッチは何がいい? ハム? チーズ?」
驚いたことに「ハム」が通じなかった。
冷蔵庫に連れて行き、ハムを見せる。あ、そう、嫌いなの。
「中華料理は好き?」
首をふるが驚かない。イギリスなら小学生でもチャイニーズテイクアウェイ(中華料理の持ち帰り、出前)に慣れているが、7人のオーペアから学んだところによると、ヨーロッパの田舎から来た子はチャイニーズを食べた経験がない。私の家にあるお醤油の1リットルのボトルを見て、
(この 「黒い液体」は何だろう? こんなものを食べ物にかけるのか・・・?)と不気味そうに眺めていたのを思い出す。
嫌いなものは仕方がない。が、またこれでメニューがますます限られるというものだ。
チキンソテー、「フライドポテト」、温野菜
ピザと野菜スティック、「ポテトウェッジ」
フライドチキン、「ベイクドポテト」、 サラダ
チキン・マッシュルームパイ、キドニーパイ(嫌いだったようだ)、「マッシュドポテト」
スパゲティ・ボロネーズとサラダ
チキンバーガーと「フライドポテト」
という1週間のメニュー。
(米の飯が食べたいー)と思ったのは当然だ。ランチでお寿司や日本のカレーを会社の近くで食べたものの、やはり、きちんと「マイお茶碗」と「マイお箸」で「白いご飯」と 「お醤油のかかったおかず」をオウチで食べたい。
―――― ついでに言うと、私はポテトが嫌いである。
(何でこんな思いをしてまで・・・)とお皿を洗う手に涙がこぼれる日々であった。(嘘)
平日は先生に引率されてのロンドン観光。
「スケジュールに入っていない場所で、どこかに行きたい?」と聞くと、
「マダムタッソーのろう人形館!」と答える。
ひー、またか。日本から親戚、友人が来るたびにご指名のここ、すでに10回近く行っているが・・・・はい、はい、わかりました。
ちなみに日本では外国からのゲストのために金閣寺、清水寺、日光と東京のはとバスの「吉原おいらんツアー」に何度も行っている。
のんびりと過ごすはずの土曜日。朝早くから「ろう人形館」のあるベーカーストリートに出かける。
ラッキー、10人くらいしか並んでないじゃない。と、思ったのは早計で、建物の中にグルグルと曲がりくねった行列ができていた。窓口にたどり着くまでに1時間半。
「大人が24ポンド99で、子供は22ポンド50です。16歳以下は大人の同伴を必要とします。ところで、5ポンドのプログラムはいかがですか?」
「ロンドンアイ」にも行きたかったようだが、これも5回以上乗ったことがある。さすがにこれは勘弁してもらって、カムデンロックのストリートマーケットに連れて行った。
私自身は 「ホームステイ」をした経験がないので、ホストファミリーがゲストにどのくらい気を使うのか、どれだけお金をかけるべきなのかの見当がつかなったが・・・疲れたぞ。
が、責任は果たした、と信じている。
November 29, 2006
英語力(その2)
日本語を話すダーリンがいるといいわねー。とよく言われるが、私にとってちょっと損。
だって、ちっとも英語が上手くならないから。
先日もショックなことがあった。
海外クーリエの会社UPSを年に数回使用するが、
集荷依頼のため久しぶりに電話をしたら自動の音声案内になっていた。
電話『UPSをご利用いただきましてありがとうございます。
カストマー番号をお持ちの方は、音声の後に続いて番号をおっしゃってください。』
私『カストマー番号?、あ、これだ。えーと、36F5××××』
電話『36A5××××ですね。あっていたらYES, 間違っていたらNOとおっしゃってください。』
私『NO』
(うーん、どうもFがAに聞こえるらしい。よし、今度こそ。)
電話『では、もう一度始めから番号をおっしゃってください。』
私『36F5××××』
電話『36A5××××ですね。あっていたらYES, 間違っていたらNOとおっしゃってください。』
私『NO!!』
(えー!!ちょっと待ってよ。ちゃんとFって言ったわよ!!)
電話『では、もう一度始めから番号をおっしゃってください。』
私『36F5××××』
電話『36A5××××ですね。あっていたらYES, 間違っていたらNOとおっしゃってください。』
私『NO!!!!!!!!!!!!』
電話『大変申しわけありませんが、番号が認識できませんでした。ただいま、カストマーサービスに繋ぎます。』
私(はじめからそうしてくれたら、よかったのに、、、)
そして、人間と話したら問題なく、Fと認識してくれた。やはり人間がいい。
ダーリン曰く、きっとエフ(af)って発音したんじゃやないの?と指摘された。
つまりaに力が入っていたため、Aと聞き取られたのではないか、とアドバイスをもらった。
別の日、また、UPSに電話をかける機会があった。
よーし、今度こそ、大丈夫さと自信をもって、音声に挑戦した。
電話『UPSをご利用いただきましてありがとうございます。
カストマー番号をお持ちの方は、音声の後に続いておっしゃってください。』
私『36F5××××』
電話『36F5××××ですね。あっていたらYES, 間違っていたらNOとおっしゃってください。』
私『YES! YES! YES! YES!!!!!!!!!!』
こうして、自動音声化が進むと英語の発音が悪い人は、いつまでもサービスを受けられないかも。
差別だー!!
P.S/やはり英語の発音大会が必要でしょう! 2007年になりましたら企画いたしますので、お楽しみに!!
November 28, 2006
ジェイミーのジャージ
のっけから白状しますが、2週前の「外国語のああ勘違い」で、ジェイミー・オリバーの着ていた学校ジャージに書かれていた文字、実はよく覚えていなくて適当に「北三中」などと書いてしまいました。
しかしその後、このジャージについて根気強く、深い検証をされている方がいることを知りました。
シャオさんという方のブログ、Brits on TV(勝手に紹介させていただきますがbontv.web.infoseek.co.jp/nishinari.htm、写真も見られます)によると、問題のジャージには「西成東部」と書かれており、ヨーロッパのセレブ達の間で流行しているそうです。気になる購入元ですが、なんとロサンゼルスの超高級百貨店、「サックス・フィフス・アベニュー」で250ドル(約3万円)で販売されているとの事。(発見者は原つとむさん、flyingworks.com/blog/007/2006/07/post_26.html)
しかも、実際に愛知県に西成東部中学校という学校があり、このジャージと同じものを生徒さんたちが着ているそうです。
やはり「食パンという名の大福」と同様、本物のジャージをどこからか入手した業者が、勝手に文字の部分だけコピペしたのでしょうか。だとすれば、意匠登録の件で問題がありそうですが・・・。チャイナタウンで売っている、ちゃちな「なんちゃって商品」とは規模が違います。ちなみにジェイミー愛用の緑ジャージの他、オレンジ、紺バージョンもあり、豊富なカラー展開。かなり荒稼ぎしている模様です。
この一件で思い出しましたが、その昔、日本でも「UCLA」と書かれたトレーナーが流行したことがありました。UCLAとは言わずと知れたカリフォルニア大学のことですが、日本を訪れた外国人が、「日本には、UCLAで学んでいる学生がこんなに多いのか」とびっくりしたという話を聞いた事があります。古今東西、人は同じことをする、ってことでしょうか。愛知県西成東部中学校がUCLAほど知名度が高くないのが惜しまれるところです。
この無許可(と思われる)コピーを「意匠権の侵害」と騒ぎ立てるか、「無料の広告」と喜ぶか、(広告されても西成東部中学校にはなんのメリットもなさそうですが)学校の出方が気になるところです。というか、どうでもいいでしょうね。
それにしてもあれがジャージという名の「セレブ服」だとは思いもよりませんでした。ebayしか思いつかなかったなんて、我ながら貧乏人の発想の限界を知りました。でもセレブ向けのジャージ市場が存在するならば、一般ピープル(死語?)向けの市場も存在するはず・・・と、まだebayでの荒稼ぎの夢を諦めきれない私。ていうか、もう学校ジャージなんてないんだってば。
と言うわけで長くなりましたが、「北三中」は間違いで、「西成東部」が正しいロゴ(?)でした。訂正して、お詫び申し上げます。
(今回は反省の意味も含めて従来の「である」調をやめて「ですます」調で書きました。来週もこの謙虚な気持ちが持続しているかは不明。)
November 25, 2006
蚊
今朝は目覚めたら重い二日酔いの11時だった。昨夜はNYからの
友人を10名程で歓迎接待し、その後2次会に行ったことは覚えて
いる。Dover Street にある、その名も Dover Street Restaurant
というクラブに至るまでの経緯は実はよく覚えていないが、昔々何
度か行ったことがあった。もうつぶれているかもしれない、なんて
ことは酔っ払いには通用せず、とにかく勢いでTaxiに分乗し
Dover Streetにて待ち合わせ。分乗とはいえ、酔い加減にみな恐れ
をなしていたのだろうか、しんがりの僕はなぜか一人でさびしく
Taxiに乗っていた。店はちゃんとあった。車を止めて皆を集め入場
料を支払うと、すでにライブの音楽が聞こえてきた。ソウルではな
いかいな。
いやー、ライブのソウル、もうたまらん。バーマンの人数が少なく
てドリンクなかなか手に入らない。既に夜は更けすぎていて、結局
3曲程でバンドは終わってしまったが、久しぶりのライブとダンス、
15分ほどソウルにノリまくることが叶った。
こんな場には、もう同年代の友人とは行けないのが悲しい。昨日は
テニス仲間が主な集まりで、僕を除けばみな若い。テニスというの
は夜中でもありがたいのだ。家に着いたら3時だった。
さて、今週もミラノに出張があった。このプロジェクトも大詰めと
なり12月中旬には終了の予定。そういえば今年もあっというまに
師走入りだ。この1年間、僕の仕事には何点あげられるだろうかと
思うと、あまり良い点数はでてこない。多少売上げが増えたようだ
が、予想外からのものであり、もともとターゲットにしたマーケッ
トからのものは極少ない。この課題はもう2年続いており、いい加
減にしないと停滞感で社員のやる気が腐っちゃう。知恵を出さねば。
ミラノではまた蚊に2箇所やられた。いや、実はこの解釈でもめて
いる。こんな冬に蚊がいるはずがないという説、ダニだという説、
シーフード食べたのでアレルギーやら、諸説入り乱れているが、僕
は蚊だと思っている。まだ痒い。女性にはだめだが、どうも僕は蚊
には良くモテる。アムステルダムなんぞに行けば、必ず数箇所刺さ
れて帰ってくる。なにか良い対抗策、誰蚊ご存知でしたら教えてつ
かあさい。
November 24, 2006
ワークアウト
唐突だが、小生は成人してからというもの体重がほぼ一定で、
いくら暴飲暴食しようと+/-1.5kgの狭いレンジを外すことがなかった。
ところが、本帰国して数週間のうちになんと体重が一気に3kgも跳ねたのである。
ただ考えられる原因はひとつ、、、「ストレス」、、、
しかも、今やムチピタスーツ全盛の大都会東京、
ベルトの上に肉がのるなどそれこそ「かなりやばい」のだ。
そこでもちろん、ジムを探す。
ストレス解消とダイエットを一気に片付けてしまおうと、無酸素運動、
筋トレで筋肉率とともに基礎代謝をあげ、
結果的にやせるというストイックな手法にかけることにした。
そう、かくいう「ワークアウト」である。パーソナルトレーナーつきっきりで集中的に1時間、
その後アイシング。これをタンパク質中心の食事制限とともに週3回のペースで続ける。
実にこれが効果絶大で、数ヶ月で体型が見違えてきた。
それ以来、無理のないペースで続けている。
ロンドン時代には、ジムに行くとほぼ3時間の時間を費やしてきた。
それは、ラニングマシーンなどの有酸素運動とジェグジーなどのリラグゼーションの組み合わせで
実に優雅に過ごしてきたような気がする。
有酸素運動は爽快であるが、脂肪燃焼の効率は実は思う程大きくない。
無酸素状態で筋肉をつけ基礎代謝をあげて1日24時間燃焼させる方が効率的なのだ。
多忙な東京の生活では、定期的にジムに行くのはかなりの時間的負担になる。
よって、苦しいが時間効率的な筋トレオンリーのジムを選択した。
それが功を奏したのだ。
さらに、トレーナーと1対1で限界を超えたウエイトにチャレンジするためか、
常に頭が真っ白、これがかなりの気分転換になることがわかる。
しかも、アドレナリン効果なのか、トーレーニング後は実に爽快、妙にやる気になるのだ。
質の良い生地のシンプルな薄着を着こなす。これが真のモテオヤジの第一歩。
飾りたてたアデージョには、男が飾りたてることの無意味さを体の線で示そうではないか。
November 23, 2006
007
「007 カジノ・ロワイアル」のプレミアに行ってきた。友人のお招きである。
バービカンセンターは複合文化施設で、住宅のほかにミュージアム、コンサートホール、図書館、映画館、アートギャラリーと盛り沢山に揃っている。
催し物は人の流れに加われば自動的に会場に到着するものだが、ここでは前にいる人がどの施設に向かっているのかわからないので、頼れるのは自分だけ。
内田光子のピアノコンサートに行こうとして、日本人グループの後ろについていくと、アラーキーの写真展に行く人たちだったりするので、油断できない。
とりあえず、駅から「バービカンセンターはこっち」の黄色い線に沿って歩くと、たどり着くことになっている。で、着いたところは・・・図書館。あれっ?
「ははは、迷ってる、迷ってる」と友人がやって来た。
人を笑いモノにしたくせに、友人も迷ってしまい、ふたりでしばらくウロウロする。
ロンドン広しといえど、これほど「大人の迷子」が多い場所はここだけだろう。
やっと会場にたどり着く。
招待客のみのプレミア。モタモタしていたせいで、渡されたシャンペンを半分も飲まないうちに映画が始まった。
新007のダニエル・クレイグ。骨太のスパイを演じていて、予想外によかった。
彼がジェームス・ボンドに配役されたとき、
(ちょっと、役不足じゃない?)と思ったものだが。
映画が終わるとビュフェパーティになった。
「おもしろかった」というのが大勢の意見。
ジェイムス・ボンドはやっぱり「イギリス男の夢」だ。
強靭な肉体、クールな戦略、やたらと女にもてる理想の男。
世界中を飛び回り、銃を撃ちまくったり、仕掛けのついたスポーツカーを運転したり、カジノで大金を賭けたり、すごい美人とシャンペンを飲み、キャビアを食べたりする。
12Aで12歳以下は保護者と一緒に鑑賞するという映倫指定だが、けっこうバイオレント。
007といえば、クリスマス時期にTV放映される映画のひとつ。でも、この映画はクリスマス休暇に祖父母の家に遊びに行った孫が、おじいちゃんのひざの上でお菓子を食べながら見るにはふさわしくない気もするな。
それとも、ゲーム類でこのくらいの暴力沙汰には慣れていて、いまどきの子供には刺激なしか?
ディナージャケットはまったく似合いそうにないイギリス人のおじさんも、ボンドガールには遠く及ばないプロポーションの奥さんと一緒に 「シャンペンとキャビア」ではなくて 「ビールとクリスプ」なんかを口に運びながら、TV放映を見るんだろうな。
まあ、グラマラスな美人でも平気で男を裏切るボンドガールと命の心配をしながらキャビアを食べるより、普通の女とローストターキーを食べるほうがのんびりとクリスマスを過ごせると思う。
キャビアで思い出した。
友人がハロッズのフードホール(デパ地下のハロッズ版だ)で、男の人がキャビアを買うのに居合わせた。100-200gで200ポンドかなんかを払ったらしい。
びっくりして、思わずカウンターの人にすごいね、と話しかけると、
「お得意さんですよ。毎週のようにお見えになって、キャビアをお求めになります」とのことだった。
1週間で200ポンドなら、キャビア代だけで800ポンド (17-18万円)。
いったい、この人の一ヶ月の食費はいくらなんでしょう?
どうやって召し上がっているのかも気になる。
朝食時のトーストにベタベタと塗りたくっているのか? 毎夜、美女と共にシャンペンとキャビアを楽しんでいるのか?
007はともかくとして、実際にはキャビアが好きなイギリス人は少ない。むしろ「生臭い」と言って嫌う人のほうが多い。 このハロッズの上得意は「生臭もの」が好きなイギリス人に違いない。
日本に来れば、おいしくて「生臭いもの」がいっぱいありますよ。
クサヤ、イカの塩辛、ホヤとかね。
シャンペンには合うかどうかは知らないけど・・・。(誰か試してください)
November 22, 2006
ナショナリズム
どちらかというと日本がおかしいと思い英国にきた非国民の私でさえも西洋人に 『ニハオ』なんて挨拶され
中国人に間違えられるものならイヤーな気持ちになって無視してしまう。
だって、私は日本人だもん。
もっともこの『ニハオ』には、どこか差別的なイントネーションを感じるからイヤーな気持ちになるのだろうが。
しかし、中国人が嫌いという訳ではないのだ。
ロンドンのチャイナタウンでは、よく中国人から中国語で話しかけられる。
そうか、私のつぶらな瞳が中国人に似ているんだろう、とちょっとショックを受けるが、別にイヤーな気持ちはならない。
彼らから出た言葉は、純粋だから。
しかし、外国にいると日本人としての意識はあるし、意外にも日本人としてプライドを持っている自分が可笑しい。味覚の素晴らしさ、伝統文化の質のよさ、勤勉さ、あれ? もしかして私はかなり右よりかしら??
悲しいかな、生まれ育ったがために、日本のナショナリズム意識をインプットされてしまったようだ。と思う。
ダーリンが社会経験のない若い時代、日本で仕事を探していた時がある。
たまたま長い間仲よくしていただいたお花の先生のご自宅へ伺ったとき、
「ダーリンが仕事を探しているんですよ。」なんてお話をしたら、
「よし、任せておけ!俺が見つけてやる。」とそのご主人から暖かいお言葉をいただいた。
しかし、持ち込まれた仕事の種類は、すべて労働のきついものばかりで、
日本語がかなり話せたダーリンの得意分野の仕事は一切なかった。
ダーリンは、紹介してくれた仕事に興味を持てず、ことわり続けていたら、
『外人(差別用語です。正しくは外国人です)には、この程度の仕事しか見つけられないんだよ。
もっと自分の立場をわきまえて、これで満足しないとダメだよ。』と説教をされてしまった。
ちょっぴり残念なのは、彼の場合は、ダーリンがちょっと日本語を話せるからって、いい気になるなよ。
という気持ちが見え隠れしていた。
しかし、分かる気がする。これは納得がいかないのだ。
日本人は6年も英語を習っているのに、 英語を満足に話せない。
なのに難しいと言われている日本語をこうも簡単に操られる事に、
日本人としてのテリトリーが犯されているという違和感、いや嫌悪感なのだと思う。
これは、彼の責任ではありません。
程度の差こそあれ各人に埋めつけられたナショナリズムのせいだ。とこれ以後ダーリンと私は解釈している。
世界語、英語は、そのイントネーションで何処の国民か判断されるが、
英国人もこの時に間違われるようならいい気持ちはしないそうだ。
このナショナリズム、適度に持つのはいい事ですが、あまり強くなるのは感心しないのは言う迄もありませんが。
追記:
ダーリンいわく、日本語は、漢字など一見複雑に 感じる部分はあるが、言語としてはシンプルでそう難しいものではないと言っております。ご不満もあるかもしれませんが、英語の方が難しい言語だそうです。
November 21, 2006
レゴランド魂
ウィンザーのレゴランドがハーフターム(学校の中休み)の終わりとともに
冬季休園期間に突入してしまった。
次の開園は来年の春休みの始まり、3月末である。
レゴランドとはいわゆる遊園地であるが、乗り物のほかに
本物のレゴブロックで作られた特大恐竜だの動物だの
モアイ像だのストリートパフォーマー(ちゃんとパフォーマンスもする)だのが
園内の至る所に散りばめられているのである。そして特筆すべきは
このレゴランドの目玉、メイン会場といっても過言ではない”ミニランド”。
文字通り”小さな世界”なのであるが、ここではヨーロッパ各国の名所が
ブロックで忠実に再現されている。レゴランドを訪れるまでは
「レゴランド?ふ~ん、ブロックの遊び場か」程度の認識で、期待感などまるで無しであった。
が、しかし、実際に訪れて、この目でミニランドを見た時には、
軽く感動すら覚えたのであった。(いや、これほんと。)
その精巧さ、芸の細かさには職人魂を感じずにはいられない。
ビッグベンは小さいながらも本物さながらの迫力であり、その建物の脇では小さな警官たちが
立ち話をしているという芸の細かさ、バッキンガム宮殿では衛兵が音楽に合わせて
行進もしている。道路には車も走り、線路には電車だって走っている。駅に入れば
”Mind the gap!”のアナウンスも忘れない。大人でさえ目を見張るこの街に
子供が心を奪われないはずが無い。予想通り息子はミニランドに魅せられ、
ここから動かなくなってしまった。
レゴランドのエントランスをくぐって坂を下り、まずここに立ち寄ってしまったものだから
結局この日はほとんど乗り物には乗れなかった。しかしそのお値段、
家族3人でしめて£86!
子供の遊び場でこの値段。東京ディズニーランドもビックリである。
しかしもっとビックリなことに、この夏私たちが訪れたときは
8月の入場券を持って行ったらなんと9月はタダで入場できたのである。
(毎年のことなのかもしれないが)
我々が9月も訪れたのは言うまでも無い。
そして2度目は息子ばかりか妻までもが(そして実は私も少し・・・)
レゴランドの虜になってしまっており、かくして我が家族3人、
レゴランドのアニュアルパスホルダーとなったのである。
しかし・・・Annualとは言いながらも、年間の3分の1以上閉園とは。
休日、天候に恵まれると「レゴランド行こうか!」が口癖になってしまった息子を
何とか説得し続け、やっと最近この口癖も消滅してきたかに思えていた矢先、
なんと蒸し返すようにレゴランドから手紙が届いた。
「もう行っていいんじゃない?!」と目を輝かせる息子に届いたその手紙には
「もうすぐクリスマス♪クリスマスの時期だけ、ショップだけOPENするから
(乗り物は一つも動かないよ)、君もパパやママと一緒においでよ!」と書いてあっ
た。
商魂も素晴らしいレゴランドであった。
息子の名言集
この連載を始めた頃、「単なる親バカ日記には、ならないようにしよう」と密かに思ったが、息子も4歳の誕生日を迎え、ここ最近、言う事が面白い。
と言うわけで、親バカ全開「息子の名言集」。
(私の妊娠中の写真を見せて)
私 「お腹大きいでしょう?中に赤ちゃんがいたんだよ。」
息子「・・・・・どうして赤ちゃんを食べたの?」
・・・以後、事あるごとに疑惑に満ちた目でこの件について追求される。返答に困る。
(私の誕生日の前日)
私 「明日はマミーの誕生日だよー。何かプレゼントくれる?」
息子「いいよ。どんなおもちゃが欲しいの?」
・・・子供のおもちゃを貰ってもなあ・・・だからと言って大人のおもちゃを貰っても困るが。
(お風呂に入れている時、息子にうっすらと胸筋がついているのを見て)
私 「すごーい。胸筋があるー。」
息子「マミーにもあるよ。」
・・・息子よ、こんな貧乳でも認識してくれてありがとう。ていうか、胸筋なみってか?
(新聞に掲載された世界の大学ランキングで、東京大学が13位だったのを見て)
夫 「日本でトップの大学も世界では13位かー。(息子に)おい、トーキョーユニバーシティになんて行かなくていいぞ。」
息子「うん、トーキョーディズニーランドに行く。」
・・・そうね、そっちの方が楽しそうね。
番外編
(エルダーフラワージュースを飲みたかった息子、一生懸命訴えるが『エルダーフラワー』の部分が上手く言えず、どうしても私に通じない。)
息子「:*@×?ジュース飲みたい」
私「何ジュース?オレンジ?アップル?」
息子、少し考えて自分の鼻を指差す。
・・・鼻=はな=フラワーで、エルダーフラワージュースだと気付いた。
日本語と英語を利用した連想ゲーム、上手いぞ。
また何かあったらご報告しまーす。
November 18, 2006
V
昼飯のテイクアウェイを買うのにキューに並んだ。偶然前のカップ
ルが日本人だった。旅の人っぽくオーダーするのに苦戦しつつもな
んとか通じていた、がんばれ。最後にコーヒーを二つ注文していた
が、片方がブラックで片方がホワイトで計2個というのがなかなか
通じなかった。そろそろやばいかなあと思い始めた、出しちゃいか
ん、いかんぞ。そして店員が、計2つですねと聞いたその刹那、彼
氏からスッとVサインが自然に、そしてやはり甲が店員に向かって
登場してしまった。写真にうつるときはピースで手のひらが自然に
向こうに向くのに、数を表すときは、半数以上の方は甲が向こうに
向いてしまうように思う。僕もそうだったので、それは人様を侮辱
するときに使うものだと教えてもらった時には驚いた。
友人とCityのパブで飲んだ後、Waterlooまで一緒の電車で帰って駅
の階段を上がっていたら、おいYosh、バタバタ音たてちゃ駄目じゃ
ないか、階段はつま先で上るんもんだと親に教えてもらってないの
か、ときた。
(普通の)男同士が体を触れ合うのは握手しかない。親愛をこめて
肩を叩いたり揉んだりすると、あとであいつはホ*か真顔で聞かれ
る。レストランで全員のプレートが揃うまで待てとか、給仕の目を
見てサンキューと言えとか、こうしたルールというか慣習というか、
もっと一括りに言うと文化というのは、異国人とっては教えてもら
わないと気付けないことが多い。俺は異国人なんだと無視するオプ
ションもあるかもしれないが、少なくとも他人に不快感を与えるこ
とは避けるべきであり、最低線は郷に従うべきであろう。
逆に、君ら親に教えてもらっていないのかと言いたくなることも多
々ある。電車で自然に席を譲る優雅さを持つ割には、乗り込む時に
は全く正反対。多くの乗客が降りようとしているドア付近に陣取っ
た不動明王。君は墓場まで新聞持って行く気か、こんなに混んでる
んだから我慢しろよ。僕の場合、朝の通勤電車に乗るという行為は
週に10回(含む乗換え)発生する。東京はストレスフルな通勤で
国際的に有名だが、僕はロンドンの方が実は酷いと思う。
こうした事例を英国人の友人に示すと、ほとんどが同意して理解を
示してくれる。そして僕も、階段はつま先で上ったほうがベターだ
と自然に理解する。互いに気付けなかっただけの事であり、教えて
もらえばすとんと腑に落ちることが多々存在する。
教育なんだと思う。文化的ハーフ人は天に与えられたなにかの縁が
あってそうなった。難しいことはできないが、文化の枠を超えて世
界的に不快感を減少せしめ、より住みやすくするという草の根程度
の行動に出る義務を負っているのかもしれない。これだけ広まった
インターネットという文明は、超文化教育のひとつのキーになるだ
ろう。
November 16, 2006
家族関係にヒビ? (その2)
ダーリンの家族で妹1人だけが大好きな兄の結婚式に参加できないことになった。
つまり家族の祝いごとを一緒に体験できないことだ。それも自分は参加したいのに。
両親が離婚して以来、ダーリンの兄妹は更に結びつきが強かった兄妹人。このことは妹にとっては、かなりショックだったようだ。
彼女は、兄に参加したいと強くお願いしたようだが、嫁の兄妹はだれ一人もこないのだから、我慢してくれの1点ばり。
義理ママも嫁に娘が参加できるようにたのんだそうだが、きっぱりと言われたそうだ。
「これは、私たちの結婚式ですので、我々が決めたプランで進めます。」と。(凄—い!!)
さすがのママもこれ以上は、何も言えなくなったそうだ。
それ以来、嫁が息子をコントロールしているとママは思い、我々もこのオーガナイズには正直いい気持ちはしなかった。
そして、式の当日は、朝11時の式からレセプションのパーティまでには4時間もあり、
意味もなく船に乗車したりしたと、ともかく時間を潰すしかなかった。
ママは、離婚したパパとはどうも話はしたくないらしく、
そっぽを向いているし、その上、彼のセンスのない洋服に陰口をいい、
なんだかいろいろ大変なものがうずまいていた結婚式だった。
その後、妹とあう機会があり、今回の事はどう思ったの?と聞いてみたら
自分が、兄に必要にされていないのでは?と思ってしまい、ちょっとショックだったそうだ。
実は彼女のサイドでも変化が起きていた。
婚約をした。彼が結構、硬派で頑固者。
アウトドア派で、しかも倹約家。30才前半で家も2軒ももち、人に貸している。(これも凄—い!!)
そして、早々に2人で家を購入した。その新しい家に入居するのも、早ければ早いほど無駄がないと感じたのだろう。
ベッドがまだ購入できないのに、早々に新居に引越をした。
まあ、2人もアウトドア派だから、寝袋生活でもいいのだろうが、
大事な娘をベッドに寝かせてくれない婿をママは許せなかったようだ。
それで、ベッドを新居祝いにプレゼントすると申し出たが、すでにいろいろママからお金を借りている背景もあり、自分たちにあった生活をしたいという理由で、婿がその申し出を断ったそうだ。
雑誌の世界
小説を読むのが一番好きだが、雑誌もおもしろい。雑誌は読者層がはっきり分かれているので、内容がしっかり偏っているのが楽しい。
「プレジXXト」という、おじさん雑誌はひと昔前、やたらと企業経営者を戦国武将にたとえるのが流行っていて、「XX電機の会長は武田信玄タイプ」だの、「XX不動産の社長は意外にも徳川家康型の戦略に強い」とか書いてあった。
社長が織田信長タイプだと、怖いなあ。
「売り上げが上がらない? ならば、切り捨てる」と、さらっと日本刀で袈裟がけに切られちゃったりして、パワーハラストメントの極致を見せてくれそうである。
マージャン雑誌とかヤーさん向けの週刊誌(杯の受け方とか仁義の切り方が載っているという噂だ)もあるらしいが、さすがにそこまで専門化が進むとついていけない。(でも、ちょっと興味がある)
帰国すると本のほかに雑誌を読みまくるが、
キャリアを模索し、サービス残業最前線で過労死寸前、生真面目で働き者のバイブル、「日XキャXXウーマン」と
ペットボトルとつっぱり棒の利用法(100種類)や500円でできる「豪華な」夕食5人分、ならまかせてよ、と専業主婦の味方、「すてXX奥さん」と
お嬢様学校を出てスッチーになり、玉の輿をゲットした有閑マダムの「ジュエリーボックス・ワードローブ・リビングルーム拝見」特集がある「VxxY」などを入手すれば、
日本女性のほぼ70%のトレンドがわかる。
海外にいるがゆえの「浦島太郎化」を防ぐためにはなかなか役に立つ。
ま、ランチタイムに同僚と酒を飲み、風呂の残り湯の再利用もせず、ケリーバッグも持っていない私としては、ハナからカテゴリー外ではあるが。
イギリスでは電車の中で読み捨てにする1ポンド前後の女性誌を駅で買うことが多い。
若い女性向け―― マドンナやジュリア・ロバーツみたいなショービズの話題。
イギリス人しか知らない「Cリスト」のセレブ、風船胸女ジョーダンやビッグ・ブラダースの拒食症ヒステリー女ニッキーのゴシップ。
最近よく見るのが、ハリウッド・セレブやスーパーモデルの着ているデザイナーブランドのコピーをする「なんちゃってモノ(死語か?)」特集。
「パリス・ヒルトンのベルサーチのドレスとシャネルのバッグ。ほら、ネクストの70ポンドのドレスとトップ・ショップの35ポンドのバッグでコピーできます! ね、同じでしょ? 違いがわかります?」
・・・って、わかるよ、違い。悪いけど。
チープシックの賢い女を目指せと言っているのか、セレブを気取る見栄っぱりになるように薦めているのか?
おばさん向け―― 子供の難病、非行に関する読者の投稿はお涙頂戴物語が基本だ。
読者の共感を呼ぶ、結婚生活のトラブルもお約束。
「妻より『やせた』愛人に走った夫」 写真を見ると、妻が百貫デブ(死語)で愛人が九十貫デブ(新語)だった。 この男、妻のいったい何が不満だったのか? 愛人のどこが良かったのか?
でも見出しのエグさだと日本の嫁姑モノの方が勝っていると思う。
「恐怖、親指姑」とか「鬼嫁の溶岩流ごはん」とか見た記憶がある。
・・・SF? 四次元モノ? 妖怪七変化?
おばさんに人気のダイエット特集と若く見えるメイク法。
「ヘアカットとリップの色を変えるだけで10歳も若返る!」みたいな記事。
カレンさん(35歳)とかの写真が載っているが、
(えーっ! 35歳? 53歳の誤植じゃないの?)と思わせるくらいに、ここに出てくる人は痛々しい。で、メイクを終え、新しい髪形でもやっと40歳くらいの外見にたどりつく。読者参加のコーナーなのだが、もう少しレベルの高いのはいないのか・・・?
老婦人向け―― 巻末の広告に「多機能 車椅子」とか「入浴用 補助椅子」とか「電動式 椅子型 階段昇降機」が載っているのが特徴だ。
この年代では「椅子」がキーワードと思われる。
2ページに渡る記号と数字の羅列があって、まるで暗号特集。そこだけ「月刊 プログラマーの友」というコンピュータープログラマー向けの専門誌かと思った。
よく見てみると編み物の段別の色分けと編み方。 うーん、編み物って複雑怪奇なのね。
これを老眼鏡で確認しながらの作業か・・・。
老後といえば、「ひなたぼっこをしながら、安楽椅子にウールのひざ掛け、その傍らには猫(足元に犬でもいい)。で、のんびりと編み物をする」のが理想だと思っていたが、即、編み物の部分のイメージを削除し、修正したのであった。
このように雑誌は将来設計の一環としても、たいへん役立つものである。
November 15, 2006
家族関係にヒビ? (その1)
ダーリンの弟が結婚した。
まあ、できちゃった婚だ。それは、いい。
彼らには、ある理由があってまず、ロンドンでごく普通の人が行うように、
レジスターオフィスで式をして、簡単なレセプションをして、
そして、子供が産まれてからは、彼女の実家近くで友人、親戚を呼んで盛大な結婚式をおこなうと決めていた。
最近の英国は、結婚式が派手になってきているのと、
どうも花嫁、花婿のわがままな要望に参加者が振り回されているという話を聞くが,義弟のところもややそんな感じだった。
結婚式の前に行うスタッグナイト。これは花婿の友人達だけが集まり、ばか騒ぎするものだが、
最近は、海外に数日行くというプランも当たり前で
1年に何回も参加する羽目になる可愛そうな友人が多いそうだ。
幸い、義弟は奥さんが妊娠していたので、ロンドンでおこなった。
ダーリンは、もちろん参加。
そして、そこそこいいレストランに行き、バーに行き、最後には、ポールダンスをしてくれるストリップの店に行ったそうだ。
ここは、エキストラのお金を払うと個室に行け、5分だけ自分の目の前で踊ってくれるそうだ。
なるほど。そんな店もあるのだ。
主役の義弟は、友人たちのおごりで何度も個室に行ったようだ。
みんな相当に飲んで、ここにきている。
ダーリンも一緒につきあってきたけど、そろそろ限界だった。
そして、みんなより先に帰宅した。
どうも飲み過ぎたようで、気持ちが悪くなってしまった。
というわけで、その後、義弟がどうなったか聞けずに残念だったが、
大概は、花婿は酔わされ、結婚前に最後の羽目を外すのを楽しみにしている悪友たちの餌食になるようだ。
そして、数日後にロンドンで結婚式があった。
彼らは、ロンドンは軽く仕上げるというプランがあった。
というのも花嫁の兄弟が多く、両家の人間を呼ぶと相当な数になるからだ。
本番(?)に行う結婚式ではみんなを呼ぶので、
今回は、双方の両親、たまたまロンドンにいる兄夫婦(我々)が参加するということだった。
我々も当日まで知らなかったが、ロンドンの式に弟の親友と花嫁とも仲がいいカップルも参加した。(つづく)
November 14, 2006
外国語の「ああ勘違い」
夫が香港出身なので、チャイニーズの人達と接する機会が多い。
彼らは、ほぼ例外なく、日本食や日本のお菓子が大好きだ。
お呼ばれした時などは日本のお菓子を持っていけばまず間違いない。
味はもちろん、美しいパッケージにも驚嘆の声を上げて喜んでもらえる。
で、商魂たくましいチャイニーズ商人がこの需要を見逃すはずがない。
巷では、チャイニーズの経営する「なんちゃって日本食」レストランや、チャイニーズの会社がつくった「なんちゃって日本菓子」が席巻している。
とりあえず、漢字と漢字の間に「の」の字を挿入すれば日本っぽくなるらしい。
「優の良品」とか「味の覚」とか、意味不明なブランド名が付けられているが、チャイニーズの人々は「の」が入っていれば、日本製品だと識別するらしい。
夫もよく間違えて、「日本のお菓子見つけたよ~」とこれらのなんちゃって製品を買ってきてくれる。
包みに書かれた意味不明の日本語を見つけて一人でつっこむのが、私のささやかな楽しみとなっている。
先日のお土産。
「ほのかな甘みと風味豊かな食パンです」
日本人でも本物かと間違えそうな、美しいパッケージの上に、コピーライターが書いたような商品コピー。
「チャイニーズ日本食も腕を上げたな・・」と感心したが、惜しいかな、一つだけ決定的な間違えがあった。
中身が大福なんですけど・・・・。
また、ある時はドライプルーンを買ってきてくれた。
「新製法により、梅が本来持っている有機酸を封じ込めました。
天然の風味が生きています。」
なかなか素晴らしいコピーではないか。
プルーンは梅ではなくスモモだと思うが、まあ中国では梅というのかもしれない。細かいツッコミは辞めておこう。
と思ったところで、肝心の商品名が「プルーソ」になっているのを発見した。惜しい!
香港では逆に、漢字を利用した、なかなか上手いネーミングも見かける。
虫さされの薬「ムヒ」は「無比膏」。
「他に比を見ない」ってか。上手い!
昔、ギリシャのある島に行ったときは、日本の中古車をよく見かけた。
車体には、「ゆっくり走ろう北海道」とか「トヨタカローラ府中」とか、日本語のステッカーが貼られたままになっていて、非常に郷愁をそそられた。
彼らに言葉の意味は分からなくとも、「日本で走っていた」という事を物語るステッカーが、ある種のファッション、またはステータスとなっていたのかもしれない。
まあ日本でも、意味不明の英語が書かれたTシャツなどはよくあるし、お互い様だろう。
イギリスでも訳の分からない漢字や日本語が書かれたTシャツを嬉しそうに着ている人を見かけるようになって久しい。
そういえば少し前、ジェイミー・オリバーが「北三中」と縦書きに書かれた、明らかに学校ジャージと思われる上着を着てTVに出演していた。
押入れで眠っている学校指定ジャージをebayに出せば、高く売れるかもしれない。
残念ながら私には昔のこと過ぎて、とっておいてないけれど・・・。
November 11, 2006
売上げ倍増計画 2
いやはやインターネットというの有難いもので、プライベート・ス
タイリストが現れた。本当です。素敵なお姉さんが僕のショッピン
グに2時間お付き合してくれた。というか僕が彼女の後ろをちょろ
ちょろついていったというのが実情だが。前述したが、そもそもシ
ョッピングは大の苦手、一人でスーツを買ったりするの実に苦痛だ
ったが、素敵なお姉さんと一緒となると楽しささえ感じるんだなあ
これが。
初冬のコート目当てだったが、こんな機会は死ぬまでに何度もない
とだろうと思い、結局スーツ2着、シャツ数枚、タイ数個を選んで
もらった。一着目のスーツはダークなもので青系のストライプ、こ
れはすんなりとOKした。問題は2着目、お姉さんの選択は薄い薄
いグレーのチェック、しかも5cmおきに赤というかピンクというか
細いストライプが入ったもの。そして店員のお洒落なオジサンも一
緒になってコーディネートに汗かいてくれた結果、ピンクのシャツ
とピンクのタイを合わせた。ひゃあ、これ吉田のオッサンが本当に
着るの?
試着してみた。股上が短い。そういうデザインなんだという。街で
見かける若い女の子のへそ下まで出したジーンズをはいた気分でど
うも違和感が強い。こまった。しかし、お姉さんも店員さんも口を
揃えて、良い良い言う。このぐらい挑戦しなさいと言う。言うか、
そうか、受けて立とうじゃねえか、OKだした。
2週間後、アメンドが終わって取りに行った。自宅に戻ってあれこ
れ眺めていたが、どうしても例の2着目は臆してしまう。このピン
ク・セットをいきなり着て仕事に行ったら社員は卒倒し仕事になら
ず、お客さんは契約解除に走るだろう。そこで経営者の癖で早速ロ
ジカルな作戦を練って行動に出た。
1. 新ダークスーツに旧白シャツそして新ピンク・タイで序盤戦の
様子を伺う。
-> 誰も卒倒せず、コメント皆無。よしよし。
2. 新ダークスーツに新ピンクシャツそして旧赤系のタイでジャブ。
-> この新ピンクあまり薄くないというか結構まぶしいので、お
客さんの視線が胸に来るのを数回感じたが契約は続いた。社
員ではT課長だけが、濃いピンクですね~とコメントした。
3. 新薄グレースーツに旧白シャツ、新ピンクタイでそろそろしめ
にかかる
-> T課長がみるや、吉田さんものすごいスーツきてますねときた。
でもいいチェックですね、とも言ってくれた。
4. 総仕上げ。新ピンク・セット。
-> 反応なし。作戦成功したかもしれない。夜、リボンで飯くって
たらじゅんこさんが、吉田さんはいつも素敵ですねえと言っ
てくれた。いや2週間前からちっとは素敵になったんです、
と正直に顛末を説明した。そしたら色々更にアドバイスして
くれた。女性はかくも細かく見ているんだなあと感心した。
なにを馬鹿なことに時間割いているんだとのお叱りが聞こえてくる
が、このあたりは僕は実に保守的というか小心者であり、このプチ
改革にご協力してくれたK嬢とAquascutumの親切なおじさんの挑戦
に深謝。
November 09, 2006
ケンブリッジ大学の謎
友人の息子、M君がケンブリッジ大学へ進学した。
イギリスでは今でこそ大学へ進学するのは珍しくなくなったが、シティ勤めのお偉いさんでも50代以上の人は大卒でないことが多い。
口の悪い知り合いによると、
「シティの50代のジェントルマンなら、名家のボンボンが多い。で、オックスブリッジ(オックスフォード大とケンブリッジ大をあわせてこう呼ぶ)ならOKだが、それ以外の大学では行っても無駄、と親から進学を認められなかった。オックスブリッジに入れなかった男の子(女の子は花嫁修業『死語』か?)は親のコネのあるシティの会社で丁稚奉公をさせられたんだ」ということである。(ちなみにこの人もオックスフォード卒)
さて、友人はのんびりした性格で教育熱心には見えないが、M君はがんばり屋さんである。面接が中心だが、Aレベルという共通テストでもAの成績がたくさん必要だったらしい。もちろん、学校の推薦も重要だ。
彼は合格してから、イギリス特有の「ギャップイヤー」を使って、1年間、アルバイトをしたり、外国旅行をして、人生経験をつみ、1年遅れの今年の9月になって入学した。
ケンブリッジ大学といってもたくさんのカレッジの集まりだ。それぞれにカラーがあると思うが、彼のカレッジは2ヶ月授業があり、次の2ヶ月は帰省して家庭学習、1年のうち正味6ヶ月だけカレッジで授業を受ける、と変則的だ。大学では全員が寮生活。(部屋はシェアではなくて個人部屋)
この寮ではクリーナーが週に1度、部屋の掃除にやってくる。おまけにコンセルジュが24時間待機していて、郵便物を預かったり、調べ物をしたり、いろいろな用事をしてくれるそうだ。
学生の分際で何という高待遇!
先週、友人は数週間ぶりにケンブリッジを訪ねた。(仮装パーティのために「スクービードゥー」の犬の着ぐるみを持ってくるように頼まれたらしい)。M君は社交的な性格で早速たくさんの友だちを作り、親にクラスメートを紹介した。
「いやー、びっくりした。半数ぐらいの学生がすごい『変人』だった!」と友人。
新入生歓迎パーティが次々と開かれる中、どれにも参加せず、人づき合いもしないで部屋に閉じこもり勉学に励む留学生とか(まさに夏目漱石症候群)
紹介されても、ろくに口もきけず、他人と目を合わせることもできない対人恐怖症の男の子とか。いろいろいたらしい。
世界でもトップクラスの大学で秀才の集まりには違いないが、
「人格崩壊的なのがいっぱいいた」そうだ。
大学での自殺率も高く、特に論文を書く時期にはけっこう多いらしい。で、飛び降り防止のために上の階では窓があかないようになっているとか。
なんだか大変そうだ。
そういえば、私の知り合いのオックスブリッジ卒も極端なのがいるなあ。
ヘッジファンドマネージャーとか、企業案件の弁護士とかで大金を稼ぐ(うらやましい・・・)ピカピカのエリートがいる。かたや、家にこもってむずかしい本を読みまくり、書き物をしたり、研究したり。 ・・・で、卒業してから定職についたことがないタイプ。
後者のほうはちょっとたまらないなあ。まあ、学者なら世間知らずの変人で研究に没頭というのも許されるかもしれないが、オックスブリッジを出て、ひきこもりじゃねえ。
と言って、「働け!」とか「人生をなんと考えているんだ?」と責めても、頭脳明晰な彼らから理路整然と反論されそうで、タチが悪い。
このカレッジの「年間」の学費は1300ポンドで、寮費は1ヶ月300ポンドだそうだ。(ただし、EU外の留学生の学費は別枠でもっと高い) 現在、プライベートの寄宿舎学校の学費が「ひと月」で2000ポンド以上(40-45万円)だから、すごく安い。
どこの大学に進学しようかとお悩みの青少年に、ぜひ、お勧めする。(お勧めはしますが、合格の可能性についてのコメントは控えます)
M君は得意の語学を生かして、外交官志望らしい。3年間、大学で学んだ後は1年間、専攻した言語の国で暮らすことで卒業できる。で、その地への往復航空運賃と途中1回の帰国費用は大学持ち(つまり、税金から払うということね?)。
うーん、これがエリート教育というものか? 卒業したら、ひきこもりにならず社会に貢献してね、と納税者としてお願いしたい。
November 07, 2006
ケイト・モス
ケイト・モスがイギリスの「モデル・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた。
コカインを吸入している写真を撮られた一年前よりも広告契約している企業は14社と増え、推定年収も倍以上(数十億円?)になったそうだ。
私が言うまでもなく、モデルとしてのケイトは逸材だ。
瀕死の老いさらばえたブランドが、ケイトを広告に使い、クールで旬なブランドに生まれ変わった例は数多い。
バージン・モバイルのCMの動くケイトはそれほど良くないな、と思ったが、やはり彼女が一番映えるのは写真、それもモノクロ写真だろう。
あの半開きの口で、上から見上げているような表情が、とてつもなくドラマティックな世界を創り出す。
その切り取られた一瞬のために、企業が彼女に何億円も払うのも分かる。
現にある企業は、彼女を広告に使ってから毎年20パーセントの売り上げ増だそうだ。
へたな広告代理店に高いお金を払って、CIやら何やらで散々いじくりまわされた挙句、何の効果も得られないよりはケイトを使った方がよっぽど手っ取り早くて安全だろう。元広告代理店勤務の私が言うのだから間違いない。(って関係者の皆様ごめんなさい)
代役のいないモデル、ケイトを復活させたいのは、よーく理解できる。
しかし。
いいんだろうか?これで。
コカイン騒動は、わずか一年前である。
一年間のみそぎを終えて、「さ~、反省もしたことだし、これで無かった事にしましょう♪」で、いいのか?
本当に、若者にドラッグを使用して欲しくないのなら、せめてもう少し、数年間は表舞台から遠ざけるべきでは?
道徳や正義は、やはり経済の前には消えうせるのか。
薬物使用したモデルは使わない、という頑なな態度を貫いた方が、長い目で見ればその企業イメージは良くなるんじゃないかな・・・と思うのは私だけだろうか。
広告主は英国企業だけではないけれど。
イギリスというのはヘンテコリンなところも沢山あるけれど、Justiceという事に関しては、理想主義じゃないかと思えるほど信頼できる国という印象があっただけに、なんだか残念な「なあなあ主義」の顛末だ。
好きなんだけどね、ケイト・モス。
November 04, 2006
Janglish
日系企業かと聞かれると、はっきりした答えができずに窮する。日
本人社員が6割、取締役は3/4が日本人なので、日系といえばそうな
のだろうか。しかし日本に大株主(親会社のような)がいるかとい
うと、そうではない。8割以上は英国内の資本で作られた普通の会
社組織なので、僕としては実は純英国企業だと思っているが、単に
それが理由で仕事がもらえなくなるのも癪なので、日系のお客様に
はハーフぐらいにしてお伝えしている。嘘にはならないと思う。
英国人の新入社員などに、あなたはなに人かと聞かれると、こちら
もちょっと答えに窮する。無論日本人である。だけれども、社会人
としての期間でいうと、圧倒的に英国での生活が長く、日本での一
般的な仕事の仕方は忘れてしまっているかもしれない。税金も日本
政府には一切払っておらず、英国には十数年間あきれるぐらい払い
続けてきた。西洋かぶれなのだろうかと自問しても、どうもこの言
葉自体、インターネット時代の人たちを説明するには古すぎて使い
物にならないように思う。こちらもハーフぐらいに感じている。
生まれたときは純日本人で、オッサンになってからハーフというの
はなかなかおかしい。無論外面的なことではなく、考え方とか動き
方に自然に出るあたりのことである。
ビジネス等に代表される文明というものは、すでにボーダーレス。
多国籍企業なんて単語はもうすぐ死語になるだろう。そんなこと言
ったらこの極小当社でさえ多国籍企業だ。一般人でも世界中のオン
ライン・ショップから、クレジットカードで購買が可能になった。
他方、人というのは、自分と限られた仲間が持っている固有なもの
に包まれることに大きな安心感を持ちこれを死守する。これが文化
と呼ばれるらしい。文明がどんどんボーダーレスで世界的に共通し
て広がると同時に、文化はどんどん研ぎ澄まされて鋭くなっていく
のかもしれない。そしていまどきの言葉でいうと切れたときに戦争
やテロが発生する。
オッサン(オバサン)・ハーフの効用は、このあたりのバランス感
覚に表れるかもしれない。彼・彼女らは、複数の文化を心の中に維
持することに、さほど抵抗を覚えないだろう。お叱り覚悟で言って
しまえば、割といい加減な性格の人が多いかもしれない。いい加減
なので、あれは嫌、これは駄目、という判断すら面倒、とりあえず、
まあいいじゃねえか、ということで全部取り込んでしまう。そんな
ことをしているうちに、一方の文化が頭の中で暴走しそうになると、
他方の文化がそれを適度に抑制する回路が形成されるのかもしれな
い。現地の友人ができやすいのも効用のひとつ。
ところで、僕が不思議に思っていることに、日本語がぺらぺらの英
国人が現れたときのことがある。これはどうにも説明がつかないの
だが、相手が日本語めちゃくちゃ巧く、日本語で話し始めて全く会
話も楽しいのだが、次第に時間がたってくるとどうしてもこう、首
根っこがぬるっとしてきて、駄目なんだなあ。なので、結局、相手
には気の毒なのだが、最後は下手な英語で無理やり喋っている。こ
れはどういう現象なのだろうか、どうにも分からん。アジア顔が英
語喋っているのは自然なんだけど、英国顔がアジア語を話している
のがどうにも2006年の時点では珍しすぎということなのだろうか、
単に慣れの問題なのだろうか。誰か説明してやってつかあさい。
November 01, 2006
リスと鳥
リスと言う英単語の発音の難しさは以前書いたが、そのリスが我が家の庭を今日も駆け回っている。
木に登る、屋根の上で追いかけっこをするなど、いたずら好きのリス2.3匹がいつもいる。
リスのガァーガァーという威嚇する声には、びっくりしたものだ。
知らない人からみればリスは可愛い小動物だが、これが結構くせ者だ。
人気だったTV番組の「SEX AND THE CITY」の中で主役のキャリーが
「リスなんて、毛皮を来たネズミよ。」という台詞があったが、その気持ちはわかる。
我が家では、ダーリンの趣味で鳥のために屋根から餌を吊るしている。
ピーナツなんて入れて置くならば、毛皮を来たネズミがこれを横取りする。
こんな場所なら取れないだろうと餌入れを移動しても、スパイダーマンのように壁をよじ登ってやってくる。
そして、一人占めしたいらしく、あの強い歯で簡単なワイヤーなら噛み切ってしまう。
気がつけば、餌入れは地面に落ちてバラバラに壊れ、中身のピーナッツはなくなっている。
おかげで何回も入れ物を買い替えたことか。
しかし、彼らは懲りない。あの手この手でピーナッツをたくさん口に入れたいようだ。
その執念と努力には関心するばかり。
最近は、リスでも噛み切れない頑丈なタイプの餌入れに切り替えたが、朝晩はリスが占領する数分間、鳥はえさ場に寄り付けない。
独り占めが長いと我々は、時々リスを追い払い、鳥に餌を食べる権利をあげるのだが、
気がつけば体の大きなリスがまた戻ってくる始末。
夏はどこにでもたくさんの餌があるのであまり気にしないが、寒くなり始めた最近は、また餌入れにピーナツをいれることにした。
しばらくピーナッツが入っていなかったのに、入れた瞬間、いったいどこで見ているのか、
リスがやってきて食べている。
さすがだ。
弱気な鳥がこの餌を気づくのは、あと数日はかかるだろうなー。
胸の赤いロビン、スターリング、くちばしが黄色いブラックバード、胸に緑の入った鳥たち(名前を忘れた!)が代わる代わる餌を食べにくるのを見るのは、結構楽しいものだ。
ダーリンなんて、水たまりで水浴びをしている鳥を見かけ、無駄使いが嫌いなはずなのに、
鳥のために水浴び用の入れ物まで買う力の入れ方だ。
今晩もリスに食べられた餌入れにピーナツを補充しているダーリンの姿をみていると
男の人って結構、まめなのねー。と思うのであった。
ジンクス
ロンドンに赴任してからというもの、私は度々海外へ出張するようになった。
短いもので1泊、長いものだと1週間ほど家を空ける。
そして今、我が家には「私が1週間以上家を空けると何かが起こる・・・」という
不吉なジンクスが出来上がりつつある・・・
まずは第1回目の出張。
日本への出張で私が1週間ほど家を空けている間に
息子が渡英後初の熱を出した。
まもなく4歳になる息子は、有難いことにこれまでほとんど熱を出したことがない。
国際電話で妻からそのことを聞かされた私は
すぐさまドラッグストアで冷えピタシートを買い占めた。
幸い息子は翌朝には熱も下がり、日本から大量に持ち帰った冷えピタは
まったく出る幕ナシであったが、大事に至らずによかったと胸をなでおろす。
そして第2回目。
私がロンドンを発ったその翌日に
なんと自宅敷地内で車上荒らしにあってしまった。
前日の夕方、いつものように自宅敷地内の玄関前に車を止め
翌朝玄関を出てみたら、愛車が無残な有様になっていた。
(以下 妻・談)
ロックしてあったドアの上部に何かを差込み、テコの原理でグイッとこじ開けたらしく
ドアの上部が10cmほど開いてしまっていた。
そして3ヶ月前に買ったばかりのカーナビがダッシュボードの中から消えていた。
動揺しつつも息子をナーサリーに送り、その足で警察に向かい状況説明。
小1時間ほどで番号が発行され、今度はその番号を保険会社へ連絡(警察発行の
この番号がないと保険が下りません)
そして修理会社に修理を依頼して代車の手配をした・・・
(以上 妻・談 要約)
そして私はというと代車が届いた翌日に帰国。
タイミング良すぎて ごめんなさい。
そして先日、11月末に3回目の出張の予定が入ってしまった。
ハロウィンの悪霊達と共に、このジンクスも消え去ってほしいと願うばかりである。