客のわがままを聞いてくれるローカル中華レストラン

The Green Cottage (グリーン・コテージ) The Green Cottage (グリーン・コテージ) The Green Cottage (グリーン・コテージ)
The Green Cottage (グリーン・コテージ) The Green Cottage (グリーン・コテージ)

ロンドン北スイスコテージ(Swiss Cottage) に住む友人が、昼に中華レストランに連れて行ってくれた。 レストランに入ると、中国人が何やら美味しそうに食べている料理が気になった。ウエイトレスに聞くとメニューにないという。友人曰く、食べているのはここのオーナーだという。じゃあ、美味しいに違いないと 「じゃあ、それ!」ということで頼んだ。もちろん!!おいしかった。あの味にもう一度、出会いたくて訪れてみた。 今回は、土曜の夜ということもあり、混んでいた。少しだけ待ち、テーブルに着く。さっそくメニューにないという前回の料理が注文できるか聞いてみた。中国語で書かれた料理名を見せると「作れるわよ。」という。あまりにも気軽に引き受けてくれたのでいろいろ聞いてみると、先ほど手渡されたメニューの中の特別メニューという小さいサイズに同じような料理があるから簡単よ。と説明してくれた。うーん、しかし、前の人はメニューにない。と言っていたのに。まあ、その彼女が書いた字を見せているのだから、同じものが出てくるだろうとオーダーした。

他には、スターターに定番の鴨のパンケーキ包み(Crispy Fragrance Duck 1/4 £8.00)。これは、北京ダックとは違って、外側がカリカリと焼かれ、オイリーさが少ない鴨をお決まりの蒸されたパンケーキの上に載せ、甘いペーストを塗り、キュウリやネギを載せて捲いて食べる。ここの鴨は、ドライになりすぎずにフレッシュな鴨で合格だ。
メインには、冬に暖かいポット料理から豚バラの煮込み(Steamed Belly of Pork with Preserved Cabbage £9.50)と、その特別メニュー、春雨がスープに入った麺料理(小さいメニューの最後のページにあるShredded Duck with Diced Vegetables in Rice Noodle Soup Bowl £7.50と同じで、鴨ではなく豚だという)とパクチョイのガーリック炒め(これもメニューにないが、オーダー可)を頼んだ。

豚バラの煮込みは、見た目はあまり美味しそうに見えないが、八角が適度に効き、高菜などの漬け物などいろいろな材料で煮込まれたソースとどこまでも柔らかい肉とのコンビネーションでごはんが進む一品だ。うまい!! そこへ私の期待の料理が登場した。第一印象は、あれ?以前食べたのと違うかな?と思った。さっそく食べてみた。細切りの豚肉と野菜、漬け物などを炒め、少しあんかけ風になっている。スープは醤油ベースで麺が春雨なので、量は多いが胃にもたれない。
食べ物の記憶と言うのは、曖昧かもしれないが、どうもスープもこんなに醤油ベースの色でなかったような気がする。うーん。全体的に何かが違うナーと思うが、この春雨は、さっぱりとした出来上がりで、暖かい冬にはピッタリだ。パクチョイは、シャキシャキというより少し柔らかいのが残念だった。

  全体に味が濃くなりがちな中華料理なのに、ここの料理は薄味でうれしい。スタックはみんな感じがよく、ローカルなレストランの利用としてお勧めだ。私は記憶している料理との違いに納得ができない気持ちなので、同じように書いてもらった料理名を見せて、再挑戦する事に決めた。(か)

2008年1月取材

店舗情報
住所:9 New College Parade, London NW3
TEL:020 7722 5305
WEB:
料理のタイプ:
価格の目安(1人) :£20
営業時間:
月 - 土 12:00 - 23:00
日 12:00 - 22:00